水戸芸術館ACM劇場だより

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【WACCAレポ】地域×演劇のヒミツを探るレクチャーシリーズ<2/27(水)幻の劇場「大薩摩座」のヒミツを探る>

2/27(水)に行われた地域×演劇のヒミツを探るレクチャーシリーズ第二弾
「幻の劇場『大薩摩座』のヒミツを探る」をレポートします。

今回のナビゲーターは、水戸二高等の高校教員を経て目白大学教授として活躍され、
水戸の郷土史を長年研究していらっしゃる秋山高志さんです。
satsumaza_akiyama2.jpg


大薩摩座は江戸中期から明治初め頃まで水戸にあった芝居小屋です。
主に人形浄瑠璃(文楽)を上演していました。
(文楽は少し前に話題になりましたよね!)
まずは、知っているようで知らない人形浄瑠璃がどのようなものなのかをご紹介。
satsumaza_bunraku.jpg
今回使用した映像は≫こちらで見られます。


『茨城風景』という昭和初期に泉町が発行していた同人誌のお話からスタート。
45年探し求めていたものが、今週月曜日にやっと見つかったそうです。
この雑誌には、丹善一郎さんという方が大薩摩座について文章を書かれています。
satsumaza_opening.jpg

大薩摩座はどこにあったのか、水戸城下の地図を見ながら解説していただきました。
現在の泉町一丁目、京成百貨店の場所だそうです。
satsumaza_place.jpg

大薩摩座の座元(今で言う劇団主宰者のようなもの)の大薩摩縫殿佐衛門についてのお話。
その墓は、大工町に今もあるそうです。
satsumaza_haka.jpg


大薩摩座では、いわゆる「ご当地もの」の芝居が大ヒットしたとのこと。
大薩摩座は水戸領内で巡回公演を行いファンを増やしていきます。
そして、芝居を見た農民たちは、次第に自分たちで演じたい!と思うようになります。
大薩摩座の座員が人形芝居を指導したという記録も残っているとのこと。
大薩摩座の道具を譲り渡したという記録もあるそうです。


そして、今回は大薩摩座の道具を譲り渡したという伝承がある舟生・西ノ内(現常陸大宮市)の道具をお借りすることができ、展示も行いました。
今回お借りしたものが大薩摩座で使われていたものかどうかはわかりませんが、
おそらく江戸後期あたりに使われていたものだろうとのこと。

このような感じで展示していました。
人形のかしらと衣裳です。
satsumaza_ningyo.jpg

人形を近くでみるとこんな感じです。
satsumaza_kashira.jpg

こちらは襖絵。
芝居の背景にしたそうで、裏返すと別の絵になります。
(もう一方の絵は3枚目の写真の後方に写っています)
satsumaza_husuma.jpg

その他、茨城県内の芝居小屋に関する資料も多数展示しました。
皆さん熱心にご覧になっていました。
satsumaza_shiro.jpg

これらの資料はすべて常陸大宮市歴史民俗資料館からお借りしたものです。
現常陸大宮市には、多数の芝居小屋があったことが分かっています。
常陸大宮市歴史民俗資料館の学芸員石井さんもこのレクチャーに参加くださり
常陸大宮市にあった西塩子の芝居小屋の復活プロジェクトについてもご紹介いただきました。
詳しくは≫こちら
わくわくするプロジェクトですよね!


秋山さんのお話が終わった後も、江戸時代の芝居小屋の話、現代の演劇の話と話が尽きず、
参加者の皆さんは長い間に人形を見ながらお話されていました。
その際、偶然お話に出たのが演出家・宮城聡さんが率いた劇団ク・ナウカでした。
次回のレクチャーでは以前ク・ナウカに所属していた大内米冶さん(ACM劇場専属俳優大内真智の弟さん!)が登場します。
レクチャーシリーズは続きます。
次回は≫こちら

ご来場お待ちしております。
お電話029-227-8123にてご予約ください!

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