水戸芸術館ACM劇場だより

茨城県水戸市にある水戸芸術館ACM劇場制作スタッフによるACM劇場公式ブログです。ACM劇場の公演情報や稽古場の様子など、劇場の最新情報を発信していきます!

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【劇団ACM】幼稚園公演中。

毎年、専属劇団ACMはアウトリーチ活動の一環として、
「小学生のための演劇鑑賞会」や幼稚園への訪問公演「えんげきをみよう」を行なっています。
「えんげきをみよう」は、未就学の子供たち、およびその先生方、保護者の方々にも演劇の楽しさを気軽に体験してもらおうというコンセプトで始まりました。

この時期は、幼稚園への訪問公演。
今回の作品『すご~い毒』は、
専属劇団ACMの遠島立夫さんが手掛ける<狂言シリーズ>第3弾。
古典芸能である狂言の演目『附子(ぶす)』をもとに、
子供たちに楽しんでもらえるように書き下ろした作品です。

幼稚園公演「すご~い毒」

☆お話の内容☆
悪者との戦い方を教えている「せんせい」は、用事で隣町に出かけたい。
そうなると留守番をするのは、「たろう」と「じろう」。
先生には心配なことがある。それは、「すご~い毒」の入っている瓶(かめ)のことだ・・・。

☆出演☆
せんせい・・・小林祐介/たろう・・・澤田考司/じろう・・・大内真智

☆作・演出☆
遠島立夫


今回、作・演出を手掛けている遠島立夫さんから作品や公演に対する想いなどを伺いました。

 幼稚園公演では狂言をもとに作品をつくっています。ごく簡単に言ってしまうと、狂言は今でいうコントみたいなものだと思います。そして、日本のお笑いの原点かも。もし、お笑いが好きな人で狂言を知らない人は本などを見てちょっと勉強をしてみればビックリすることでしょう。いま、若いひとが新しいと思っているような笑いのパターンがたくさん隠されています。私もかつて、「笑いに関しちゃあちょっとウルサイですよ」などと高をくくっていて、その奥の深さに驚愕し、今は反省の日々を送っているのです。確かに、今の人が観ると、まず、言葉がむずかしくてなかなか楽しめないかもしれませんが、とにかく物凄いのです!
 水戸芸術館ACM劇場には毎年、すばらしい狂言師の方々がやってきます。私たちは、いつもその一流の技術を拝見させていただき、役者としてため息が出るばかりなのです。舞台上で、生で、観客に見せるための洗練された技術。なんとか、その一端だけでも体験したーい!てなわけで、その真似事をやってみようと思ったのです。ちょうど近所の幼稚園さんに「なんかやって!」とたのまれていたので、古典狂言の演目を基にした劇をやっているのです。園児さんにもわかりやすいように言葉や状況設定を変えてやってます。
 私たちがやってるのはもちろん狂言の真似にすぎませんが、それでもやはり苦労するのは、身体表現です。狂言師のひとたちの偉大さがわかります。単純な動きでも、ドンピシャな角度や速度があるようです。すげーすげー!狂言師、すげぇー!
 さらにやっていて思うのは、狂言のお話の奥深さです。一見、おバカなコントのようなお話が多いのですが、じっくりとあじわっていくと、私は「人間て、本当に面白いなあ」と思えるのです。短い時間の中で、怒濤のごとく喜怒哀楽を繰り返していく登場人物たちを見ていると、深い感動を覚えるのです。
 だから、その感動を伝えるべく、日夜、努力しているんです。そして、もっともっと上手くなって、幼稚園児たちを唸らせたいと考えているのです。
2010年2月21日 遠島立夫

※幼稚園での公演のため、
その幼稚園の園児のみなさん、先生方、保護者の方々にだけのお披露目となります。ご了承ください。



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